本プロジェクトは岩手県陸前高田市の震災復興の最終盤に位置付けされた、市街地から一番近い高台である本丸公園の再整備計画である。
中心市街地津波避難マップと整合した災害時の避難動線を確保しつつも、「防災文化・賑わいづくり・市民協働の起点としての本丸公園」をコンセプトに日常の中の風景として防災と賑わいを共生させる公園施設を目指した。広田湾を望むあづまやと防災倉庫を備えたトイレを計画。それら自体が公園の賑わいの起点となりつつ、日常の背景として存在する海を感じることができる、風景に寄り添うような場所となるよう計画している。

所在地：岩手県陸前高田市
敷地面積：12,700㎡
主要用途：公園（防災機能・展示機能）＋あづまや＋公衆トイレ
構造/規模：W造/１階
竣工：2021年9月竣工
写真家 : Masao Nishikawa
ランドスケープ：株式会社　STEP